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日記

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日記

ドライヤーにお金をかけて、電話を置かない話。

ドライヤーにお金をかけて、電話を置かない話。

うちのパウダールームには、リファのドライヤーと、コテと、ヘアアイロンが置いてあります。

料金表には、一行も書いていません。

ウェアとタオルも無料で貸しています。水も、ウォーターサーバーで自由に飲んでもらっています。要するに、手ぶらで来られる。

全部、値段には乗っていない出費です。

開業して間もない2025年の8月に、うちのブログに「ピラティスを始めたいけど、準備が大変そう…」という記事が上がっています。1年前の自分たちが何を気にしていたかが、そのまま残っている訳です。

やりたい気持ちより、荷物の方が重い。あれで諦める人は、たぶん本当に多い。

だから、持ち物を減らすところにお金を使いました。

もうひとつ理由があって、レッスンが終わったあとの時間です。

60分動いて、汗をかいて、着替えて、髪を直して、次の予定に向かう。うちに来てくださる方の多くは、仕事や用事の合間に寄ってくださっている。だとしたら、店にいる時間はセッションの60分だけじゃないんですよね。鏡の前の10分も、その日の印象を決めます。

髪がうまく乾かなかった日のことは、セッションの内容より覚えている。そういうものだと思います。

ここで正直なことを書いておくと、「無料」と言っていますが、当然、料金に入っています。

タダのものは、この世にありません。誰かが払っている。うちの場合は、月謝の中に混ぜてあるだけです。

ただ、どこに混ぜるかは設計です。オプションで並べて、必要な人にだけ買ってもらう店もある。それはそれで誠実なやり方だと思います。うちは、全部込みにして、来る前に迷わせない方を選びました。

それと、出費には二種類あります。

ドライヤーは、一度買えば何年も使えます。でもタオルは、使うたびに洗う。ウェアも同じです。毎日、洗濯機が回っている。

買うときに悩む出費より、毎日出ていく出費のほうが、じつは覚悟が要ります。

一方で、うちがお金をかけていないものもあります。

まず、電話。うちには置いていません。予約もお問い合わせも、応募も、全部ネット経由です。この話は長くなるので、また別の日に書きます。

それから、駅前の一等地。うちがあるのは南麻布の静かな一角で、麻布十番から歩いて7分、白金高輪から5分。人通りの多い場所ではありません。

物件探しには3ヶ月かかりました。人通りの多い場所のほうが、たしかに目にはとまります。でも、看板で人を集める商売ではないなと思っていました。

人通りを捨てた分のお金は、部屋の中に回っています。

看板も小さいままです。広告も、タクシーには出していません(昨日、その話を書いたばかりです)。

並べてみると、線がはっきりしています。

お金をかけているのは、お客様が触れるもの。かけていないのは、うちが目立つためのもの。

マシンも同じ考え方です。リフォーマー、キャデラック、チェア、ラダーバレル。

4種類。

完全個室のスタジオで4種類そろえるのは、正直、効率のいい投資ではありません。同じ面積なら、台数を増やしてグループレッスンをやったほうがずっと稼げます。でも、マンツーマンで一人ひとりに合わせて組み立てるなら、道具の選択肢が多いほど指導の幅が出る。ここは削れませんでした。

設備投資って、集客のためにやると、だいたい外すと思っています。

「ドライヤーがいいから通う」という人は、たぶんいません。うちを選ぶ理由には、まずならない。チラシに大きく書いても、たぶん誰も来ない。

でも、選んだあとには効きます。毎回の帰り際に、ちょっと機嫌がいい。その積み重ねが、半年後に「まだ通っている」という結果になる。

広告は選ばれるためのもので、設備は選ばれたあとに効くものなんですよね。

だから、お金の使い道で迷ったときは、通ってくださっている方の一日の中で、その出費がどこに当たるかを考えるようにしています。60分の中なのか、その前後なのか、それとも家に帰ってからなのか。

帰ってから効くものが、いちばん強い。今日のうちの答えは、そこです。

ちなみにぼくは、あのドライヤーを一度も使ったことがありません。

女性専用のスタジオなので、当たり前なんですけど(笑

使い心地の評価は、全部スタッフに任せています。

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